
ヨーガや瞑想を行う際、一般的には「心の働きを止める」と言われていることをよく耳にしますが、
実際に心の働きを止めることは、生きている限り不可能なのだそうです。
ただし、ヨーガを始める前に、心の働きを「静める」ことは必要なのだそうです。
なぜなら、物質世界で生きる私たちの心は、五感を通して常に外界の情報を拾い、
解釈しており、その解釈も散漫な心の状態だと、好き勝手に判断してしまい、
ありのままに物事をとらえられないからです。
しかし常に情報が氾濫し、反応し放題の心をいきなり落ち着かせるのは無謀なことです。
心の正体すらわかっていない私であればなおさらです。
心のコントロールは一筋縄ではいきませんが、まずは心の働きを知り、客観的に見ることなのだそうです。
すぐには無理かもしれませんが、諦めるのではなく、心とはそういうものだとストンとサラっととらえておく。
実践では、まずは肉体を使って体験し、心を落ち着かせることをしました。
身体の動きと呼吸のタイミングを合わせていく。
そこだけに集中するにも、だんだん頭の中で関係の無いおしゃべりが始まったりしますが、
気が逸れてもすぐに戻す、その継続こそが訓練になるそうです。
「ヨガは心と身体を気持ちよく、リラックスさせるもの」
巷では上記のように言われていることをよく耳にしますが、これも違うようです。
ヨーガは、ストレスを抱えていたり、疲れていてはできないものなのだそうです。
心身が健康であることが条件です。
心身に疲労があると、正しい理解や判断が難しくなるのだそうです。
また、その疲労やストレスをまぎらわすために、かえって刺激物を取り入れてしまったりするそうです。
それでは悪循環、中毒的になってしまいます。
疲れていると、無意識に誤った欲求が出てきてしまうのだそうです。
極端に何かをやり過ぎるといった行動をしていないか、自分をよく観る必要があります。
ヨーガでは常に宇宙の調和を意識するように言われています。
頭を過度に使い過ぎた時は、思いやりで誰かに接する、働きすぎたらお酒、たばこ、過度なエクササイズ、テレビ、過食などの刺激をさらに与えてしまうのではなく、きちんと休息をとることが必要なのだそうです。
入門1回目の時にも先生がおっしゃっていましたが、ヨーガ初心者の私たちに必要なことは、まずはしっかりと睡眠をとることと教わりました。
意外や意外、とてもシンプルなことだったのですね。
そして落ち着くためには、一つのことに集中すること。
心を一つのことに留めておく訓練を、すぐにできなくてもふてくされず、淡々と日常生活の中でも実践していきたいと思います。
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Miki

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