
このお教室で学ばせていただいてから、3年が経ちました。
しかし、まだヨーガを始めさせていただく準備段階にも満たないと実感しています。
ヨーガはただ肉体や心をリラックスさせるためのツールではなく、また自分だけのためではなく、他者のために活かせるためだということを、改めて勉強させていただいています。
「気持ち良い」と感じることは、自己流で好きなように行っているから、という場合もあるため、導師がそばにいなければ、正しく行えているか初心者には見極めはつきません。
人間が持たされた性質として、脳は記憶を蓄積し言動を自動化してしまうものだそうです。
落ち着いて見張っていなければ、脳は過去の経験から毎回同じパターンを引っ張り出して、過去を再現しているにすぎないようです。
そのような心や脳を持たされた人間であっても、神聖なツールである魂の科学:ヨーガを学ばせていただける機会を与えていただいたことをヨーガの神様に感謝を捧げ、謙虚に、素直に、正しくその道を歩んでいけるよう、お祈りをしました。
改めてこのお教室で心機一転ゼロからこの道に参入させていただくため、先生の唱えるマントラから始まり、お花とお菓子を献上しました。
マントラを唱えている間は、他のことを考えたり、疑う心も持ってはいけません。無関係なことが介入した時点で、マントラが生み出すエネルギーが変わってしまうからだそうです。
もし考えが逸れそうになったら、マントラを外してくださいと厳しく指示がありました。
それだけ、目に見えない思考が与える影響の強さを実感しました。
私たちは普段無意識に自動化された中で生きてしまっているため、その微細な影響になかなか気づけないようですが、実は大きな影響を受けているということを再認識しました。
ヨーガの道を歩むための条件は、謙虚さ、素直さ、心身が健康であることだそうです。
その条件が揃っていないと、自身の価値観や先入観で捉えてしまい、正しいことをありのまま正しく理解できなくなってしまうそうです。
心や身体に余裕が無いと、自分の思いや言動を客観視する余地が無いために、「自動的な反応」の恰好の餌食になるように思いました。
まさに今の自分の状況がそのように思います。
昨夜は体調が優れず、連日遅くまでの残業でイライラした心であったことを反省しました。イライラを仕事のせいにしていましたが、結局は自分の心の反応が起こしたことです。
初心者では当然のことのようです。
ヨーガは白か黒かどちらかではなく、冷静に客観的にその中道を常に観ていかなければならないと先生がおっしゃっていました。
心と身体に余裕が無いと、習慣化した固定観念や、わかりやすい白か黒かどちらかに偏りやすくなる気がします。
常に魂の成長を妨げる未熟な心、邪心が隣にあることを忘れず、見張っていなければなりません。
予てから教えていただいている「疑わず、されど妄信せず」を胸に、何が起きてもすぐ落ち着いた心に立ち返り、自分の魂の成長を他者のために活かせるように、常にヨーガを学ばせていただく動機を反芻しながら、改めて入門させていただきます。
再出発を許していただけたことに感謝いたします。
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Miki

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