
入門コース、9回目を迎えました。
お教室に入ると、畳が新調されており、藺草の良い香りに包まれていました。
よく観ると、襖も障子も新しく紙が張り替えられていました。
内装に紙や藺草などの自然素材を使う文化は、なんと繊細で美しいのだろうと感じました。
現代の住宅環境では和室で過ごす機会も減り、繊細な自然の素材を活かした空間を感じることも減ってしまったように思います。
しかしこういった日本人ならではの粋な美しさや文化を感じ取る感覚までも失ってはもったいないと感じました。
心に余裕が無かったら、日本文化の豊かさにも気付けなかっただろうと思います。
また、今日は朝からクラスに参加されていた入門コースでご一緒の方々が、畳の拭き掃除をしてくださったそうです。
見えないところで綺麗にしてくださっている方がいらっしゃると想像できれば、どんな場所でも、道でも電車でも職場でも家でも、ガツガツ音を立てて踏み入れたり、ものを乱雑に扱う行為は減り、空間や空気を大切に扱うようになるのだと気付きました。
さて、今日は『アルプス、その先にある世界』という 映画を観に行かれたお仲間の方の感想をお聴きすることができました。
山(自然)は、畏敬の念を抱く対象のものであり、厳しい面も美しい面もある 。
天気が良いときばかり機嫌よく軽装で入ると、いざ厳しい面に直面した際、
不機嫌になったり、文句を言うのではなく、美しく癒しをくださる面も、人間には太刀打ちできない厳しい面も
平等な目線で受け入れられる心を育てることが大切なのだそうです。
ヨーガ道も自然、山と同じであり、軽装で入る場所ではなく、神聖な領域です。
また、我欲(血行促進、内臓の動きを良くする、ストレス解消など)で行うと救いの手はさしのべられないのだそうです。
山や動物など、自然を神様が作ったように、人間も神様が作ったもの。
本来あるべき姿・本質である神性(思いやりの心)に近付けるよう、身体はただ道具として使う。
他者に役立つ目的のために身体という道具を使い、その道具を整えるという目的でヨーガは行うものなのだと教わりました。
人間いつかは死に、身体は屍になる。身体ばかりにかまけているのではなく、
神性に近付けるよう、精神的成長を目指す。
そのように、普段から意識をして日々過ごしていきたいと思います。
日々の経験、そして学びに感謝いたします。
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Miki

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