
真のヨーガ 入門8日目を迎えました。
今回はいつもと違う空間を感じました。
今まで、それぞれが壁に向かって座り、目を閉じて行っていた実習ですが、
今回は、普段のアーサナのクラスのように、先生(正面)に向かって縦にヨーガマットを並べるように指示がありました。
また、普段のアーサナのクラスで(この日の朝のクラスでも)、前方に座ることが多かったので、
後方に座ることにしました。
3年前に初めてこのお教室で入門コースを受講させていただいた際も、今回の入門でも、毎回同じ場所に居ると、
過去の記憶が顕れやすく、行動が自動化されやすくなってしまうため、毎回場所を変えると良いと先生から
教わっているからです。
入門コースの際、壁に向かって座っていた時も、毎回場所は変えていたにも関わらず、
今回はさらに教室の雰囲気がいつもと違うように見えます。
同じ教室、同じ先生、同じメンバーなのにもかかわらずです。
「今回のクラスでは何をするんだろう?」と、なぜだか落ち着かず、まるでこの教室に慣れていないかのような
妙な感覚がありました。
実習後に感想をシェアしていた際、私はこの感覚を「新鮮」だったと言いましたが、
先生から、もっと具体的に描写するよう仰いました。
噛み砕くと「うろたえていた」という感想がしっくりきました。
知らない教室に初めて訪れたような、勝手がわからず少し緊張したような感覚です。
そして今回は、今までに比べて目を閉じている時間も少なかったため、
また後方に座っていたため、先生や他のメンバーの動きも目に入り、
「自分はちゃんとできているかな?」と少し気にしている自分もいたことに気付きました。
身体を動かす指示の際は、同じ動作でも「まんまと感じてください」「客観的に観ていてください」など
少しずつ内容が異なっていました。
やはり、まんまと自分の腕を挙上しているのを感じていると、より重力を感じ、
その重さにイライラしたり、疲労感を覚えました。
しかし、客観的に観ていると、その重さを真に受けていないので、確かに重さはありますが、
イライラするような感情や疲労感はとても消極的でした。
そして、実習の最後で、衝撃的なことが起こりました。
シャバアーサナのとき。
”いつものように”仰向けになろうとしたところ、なんと無意識にわざわざ頭の向きを
いつもと逆方向に変えていたのです。
また、それに気付いたのは、しばらく経ってからのことでした。
3年間、慣れ親しんでいるはずの空間で、自分に何が起こっているのかわからず、とてもびっくりしました。
うろたえていたことが顕著に顕れた瞬間でした。
先生によると、私たちがこのような経験をするために、今回の実習のような環境、空間、指示を計らっていたそうですが、
自分でも気づかない無意識層の深い深いところで、繊細な感覚や経験を感知していたようです。
それ故に、いつもと同じことでも新鮮に感じていたのかもしれないですが、
客観視を意識的にしていないと、それだけあらゆる目に見えない影響を深いところで受けやすい性質を持っている
という意味でもあるため、とにかく普段から慎重に、冷静に過ごすべきだと納得しました。
ゆっくり、じっくり行って、ゆっくり、じっくり感じることが、
心の落ち着き、自動化からの解放、客観視に繋がるのだと思います。
とても興味深い経験をさせていただきました。
ありがとうございます。
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Miki

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