
ヨーガを始める前に、まずはマナーを学ぶ。
その理由、なぜなのでしょうか。
私は普段、隅から隅まで所作を意識しておりませんでした。
マナーはお相手に対して思いやりを表す手段なのだそうです。
正座をした時に腿の上の手の置き方一つでも、お相手に与える印象が変わります。
しかし、無意識に行っていては、いつもの雑な身体の使い方をしてしまいがちです。
身体、言葉、目線などの使い方を思いやりを表現するために行うには、今まで雑な行い方だったものを一つ一つ見つめながら意識的に行う必要があります。
その訓練が、自分の思考、言動を客観的に観ていく訓練になり、さらにマナーが身につくことで、謙虚さが備わり、目上の方に教えを請うことができるのだそうです。
姿勢、服装、お化粧の仕方もマナーの一部であり、その佇まいがモノを言わずとも、その人の人格を表します。
悪い姿勢はネガティブな思考を生み出しやすく、またネガティブな思考は、頭に浮かんで共鳴した時点でパターンとして刻まれてしまうようです。そのパターンが繰り返されると、どんどんその人の人格として刻まれ、変えていくのは困難になるのだと教わりました。
頑固、わがままになってしまえば、学びも理解できず、智慧をいただくことすらできなくなり、成長は止まってしまいます。
私の成長が停滞しているのは、先にその道を歩んでくださった師に対して謙虚さが無かったばかりに、マナーが伴わず、また教えてくださったことをきちんと実行していなかったことが原因だったとわかりました。
でも、今のうちにその壁にぶち当たり、ご指摘いただけて良かったと思います。
自分だけで自分を律することは、自分の心をコントロールできない者には到底できないはずです。
いつも先を見据えて叱咤してくださる先生の存在に感謝いたします。
本日の実践では、自分の思考を観ていくことをしました。
ネガティブな思考が出てきても抑圧したり、自分を咎めず、ただ、観ます。
自分の思考に飲み込まれないために行う客観視。
この訓練が、「マナー」から繋がっているということを、身をもって経験させていただきました。
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Miki

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