
先日、渋谷のUPLINKで、『ナオトひとりっきり』というドキュメンタリー映画を観てきました。
映画の内容は、Hansiniさんがこちらに書いてくださっています。
上映も、当初6月5日までだったのが、6月15日まで延長されたようです。
旧警戒区域に指定された福島原発20km圏内の富岡町に、震災後から今も一人住んでいらっしゃる
松村さんは、保護された猫たちや、牛をはじめとする動物たちのお世話を毎日しているのだそうです。
日本政府に対して、訴えなければならないことは訴える。
そんな場面も、この映画の中に登場しましたが、あるブログから松村さんの思いやりの心をさらに知る機会を得ました。
ヨーガの先生が教えてくださった、「ときぶーの時間」というブログで、松村さんの活動が綴られています。
その時目にしたこの記事の最後の言葉が、私も印象に残りました。
映画が上映されているUPLINKで、震災当時に総理大臣を務められていた菅直人さん、中村真夕監督と3人での
対談後、「菅さんも大変だったべ」と短く一言仰ったそうです。
いつでもどこでも表裏一体。良いこともそうでないことも紙一重。
ヨーガで学ぶこのことを思えば、松村さんのその言葉は当然だったのかもしれません。
でも、私たちが大変な、辛い状況の渦中で、果たしてそのように他者を思いやることはできるでしょうか。
一方的な考えに偏ることの方が多い気がします。
相手への思いやり。それを実行していくのがヨーガ道。
空調が効き、地震や放射能の心配も無い、安心・安全な環境でヨーガマットを引いて自分のためだけにポーズをするのではなく、福島原発20km圏内で動物たちのお世話をたった一人ですることこそが、本当のヨーガ道なのかもしれません。
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Miki

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