
日曜日、ヨーガ教室がお休みだったため、先生の勧めで船堀にあるハレー・クリシュナ寺院にお邪魔させていただきました。
「クリシュナ」とはヒンドゥー教の神様の一人で、ヨーガの勉強の際に引用される「バガヴァッド・ギーター」という聖典(700篇の韻文詩からなる)に登場する主人公アルジュナの指導者として登場しています。
まさか東京にヒンドゥーの神様の寺院があったとは知りませんでした。
こちらの寺院は「クリシュナ意識国際協会」が主宰されているようで、バガヴァッド・ギーターの様々な翻訳が世界中でなされているところ、内容をあるがままに訳したものを出版されているそうです。
10時前に到着し、まずは参拝をさせていただきました。
以前、インドのリシケシュで訪れた寺院のように、クリシュナ神の像や祭壇があり、私たちはお祈りの仕方を教わり、お供え(お花やお菓子など)をさせていただきました。
そして、運良くバガヴァッド・ギーターの講座にも参加させていただくことができました。
まずは「バジャン」というお祈りから始まりました。
ハレー・クリシュナ寺院では、歌うようにマントラを唱えます。
そして、講義では、ブッディ・ヨーガについて教わり、普段ヨーガ教室でも先生の教わっている内容がとてもリンクしており、スーッと入ってきました。
中でも、「人間の身体はレンタカーと同じ」というお話がとてもわかりやすく、
また印象に残りました。
身体は借り物(レンタカー)であり、それを操縦するドライバーは魂、そして人生行路という道路を
進んでいくのだそうです。
身体はレンタカーなので、仮に事故を起こして車体が傷ついても、自分の所有物ではないため、責任はありつつも、
傷ついた車にいつまでも感情的に落胆したり、執着することは長く続きません。
しかし、自分の所有物だと思い込んでいると、いつまでも執着してしまうようです。
感情を自分の所有物だとと同一視することから、本来必要ではない悲しみや心配事などにいつまでも時間やエネルギーを費やしてしまいます。
何か起きた時に闇雲にどうにかしようと躍起になっても、かえって物事は好転せず、
自分にはできないと降参し、自分の弱さや無力さを正直に認め、自然の摂理に委ねると心の平安がもたらされるのだそうです。
人間は肉体ではないということは、頭で理解するのではなく、経験から体得するものだそうです。
普段耳にしていたことが、別の環境で耳にしたこととリンクした喜びを感じました。
講義の後は、キールタンに参加させていただきました。
楽器を使って歌い、踊ります。
この日は、日本での寺院立ち上げに際して重要な役割をされたインドネシア在住のオーストラリア人の方が
10年ぶりのサプライズ来日をされており、特別な日でした。
船堀や西葛西はインド人コミュニティがあることでも有名で、キールタンからはインド人のご家族も多く参加されていました。床に身体を全部つけてお祈りする姿、お供えをする姿を目の当たりにし、信仰の深さをとても感じました。
昔は日本人もそうだったんだろうと思います。
物質化された現代、そして東京でも、このような環境があると知ることができ、とても安心しました。
「初めての方に」と、寺院の方々が、私たちが緊張しないように気を遣ってくださったり、
踊りに導いてくださったり、歌詞カードを持ってきてくださりました。
温かく迎え入れてくれた皆様に感謝いたします。
午後2時ごろまでたっぷり経験させていただいた後は、寺院併設の菜食インド料理屋さんGovinda’sで、
現在名古屋からいらした2か月限定でお教室に通われている生徒さんの歓迎ランチをさせていただきました。
菜食しか出していないとは、結構珍しい気がします。
お腹も空いて、美味しくて、つい写真を撮り忘れました・・・
この日ご一緒させていただいた先輩からは、参拝の仕方や佇まいなども学ばせていただき、また皆様と楽しく交流させていただき、朝からとても充実した1日を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
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Miki

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