サマトワヨーガ入門 4日目~心を静める~

この日は実習の前に座学が行われました。

「ヨーガでは、心は魂の道具であるとしています。」

物質的な世界に慣れ親しんでいる私たちにとって、目に見えない魂という言葉を受け入れて理解することはなかなか難しいです。そんな私たちにも受け入れやすい身近なものに置き換えてヨーガの事、魂の事についてご説明されました。
前方へ集まり他の生徒さまと一緒に私は先生のお話に耳を傾けます。

「私たちは映画を見て感動します。ではなぜ実際に体験してもいないのに感動するのでしょう?」と先生から問われました。もし、映画で見たことが現実に起きた事でその話を友人から聞いたとき、同じように感動するでしょうか? 私の答えは”No”でした。

ではなぜ 映画は感動するのか?

それは感情移入しているから。目で情報を得て 耳で効果音を聞き、さも自分が体験しているかのように自分がスクリーンの中の人になったかのように追体験をしている。

先生のお話では、本来の私(魂)とは追体験している人ではなく、映画を見ている客席側であるということでした。

座学の後、呼吸と動きを連動させるという実習が行われました。ただしその動きに伸びようとしたり 味わわないようにと注意が入ります。心を静めていく訓練です。

私は今回の学びで、追体験に対する共感と同時に心の働きを促進しているではないか。。と思いました。あらゆる情報を五感で取り込み、心の働きによって好き嫌いと分別し独自の情報へと変えていってしまう。まさにその通りだと思いました。本当にてごわいです。

実りのある時間をどうもありがとうございました。

4.17